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かくて私は妻と領土を争う

hitabon   
2011.02.18   [日記]


ドミニオンを購入した。ドミニオンとは最近非常に人気のあるカードゲームだ。中世ヨーロッパを模したカードを使って2人から4人まで同時に遊ぶことが出来るゲーム。色々なブログでその面白さ、深い戦略性、1戦30分程度で遊べる手軽さ等が紹介され、それらを何の気なし読んでいるうち、ついついAmazonで購入してしまったのだ。。

深夜11時を過ぎようとする頃、私はその日Amazonからようやく届けられたドミニオンの箱を目の前にしていた。
私は悩んでいた。一つの大きな懸念点が私にはあった。それは決定的な問題と言っても過言ではない。

一緒に遊ぶ相手がいなかった。

それならば何故買った?恐らく誰もがそう思うだろう。私も思う。
ねぇ、どうして買ったの?せっかく買ったのに遊ぶ人がいないってどんな気持ち?ねぇ?

ただ一点だけ釈明させてもらえば、遊ぶ相手がいない、というのは少し違う。正確には、これで遊ぶ機会を持った相手がいない。
たいした釈明にもなっていない。

その時、先程まで轟音を鳴り響かせていた洗濯機が軽やかな終了のリズムを鳴らした。そして洗濯カゴに洗濯物を入れた嫁がやってきた。私の頭に電撃が走る。圧倒的ひらめき!!いた。こんな近くに一緒に遊ぶ相手がいた。何故こんな簡単な事に気が付かなかったのだ。

『洗い終えた綺麗なTシャツ、ズボンに綿を詰めて人型に成型し、それを私の向かいに座らせて遊べばよいのだ』

すぐさま洗濯カゴに私は手を伸ばす。その時、嫁が言った。
「その箱は何?まさか、また無駄なものを買っていないかしら?」
15分後。
顔中あざだらけの私は、とりあえず妻とドミニオンで遊んでみることにした。

ルールが全く分からないため、お互い説明書を見ながら最初の一戦は練習をすることにした。
ゲームの詳細な説明はここでは行わないが、ゲームの目的は1点、3点、6点の3種類の点数を持つ"勝利点カード"を手に入れて、最終的にその合計得点が高い方が勝ちとなる。その"勝利点カード"はゲーム内の通貨に値する"財宝カード"を使用して手に入れる。この過程の中で各プレイヤーは自分の山札=ドミニオン(領土)を豊かにしていく、というゲームだ。
45分くらいかけて練習が終わった。このゲームの核となる部分をいまいち妻は飲み込めていないようだった。実際にプレイしたことがある方にしか分からないと思うが、一度使用した自分の山札が循環するところがこのゲームのポイントなのだ。

そして、いよいよ実戦が始まる。勿論一回の練習のみでは全てを把握、記憶できないので、やはりお互い説明書を参照しながら戦った。
結果。
私が圧勝した。「圧倒的ではないか我が軍は」もう少しで言いかけた言葉を飲み込んだ。
まずい。妻の機嫌をあまり損ねてはならない。妻のテンションは明らかに下降曲線を描いていた。
まだ寝るには時間があったので、続いて第二戦目が始まる。
落ち着け自分。次は嫁に勝たせるんだ。

30分後。
私が圧勝した。ダメ。ボク、ドウシテモカチタイ。
私の気質、妻のルールの理解度の低さ、様々なものが複雑に絡み合い、再び私が勝利した。「あれあれ?なんか僕の相手になっていないね」もう少しで言いかけた言葉を飲み込んだ。
妻のテンションは明らかに底を打っていた。よし、今が買い時だ!買いだ!!買い!!あるだけ買い占めろ!!!!
もう失敗は許されない。次は間違いなく負ける。
そして、稲妻とどろく荒れ狂う嵐の中、涙の最終戦が始まった。世界の命運は私のカードにかかっていた。

30分後。
うん、もうね、また勝った。
元々ゲームもあまりやらない妻は、要領、というかゲームに対する勘が若干悪かったのだ。
妻は「何かがおかしい」とブツクサ呟いていた。「よし!そのつぶやきを全世界に公開するために、Twitterのアカウントを僕が作ってやる!」もう少しで言いかけた言葉を飲み込んだ。

戦いを終えたばかりの戦場で私達は息をつく。
妻が淹れてくれた薄めのお茶をすすりながら戦いを振り返った。「ここはこうすべきだ」、「あそこはこうすべきだった」私が理解した範囲で妻にレクチャーした。
そして最後に「息子達が大きくなれば4人で出来るかもしれない」そう言う私に妻は笑った。このゲームの複雑さを考えると、それが叶うのは確かにだいぶ先の話だ。

使用したカードを二人で箱の中にしまう。そして押入れの扉を開き、隅のほう丁度わずかなスペースが空いていたところに箱を片付ける。「たまには二人でこういうのも悪くないかな」そんな事を思いながら押入れの扉を閉めた。
そして、平穏を取り戻した領土を私と妻は二人で後にした。


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コメント

No title

初めて訪問させていただきました。
さすがだなぁと思う点がいくつも。読んでいて飽きが来てしまうただのチラシの裏状態の僕のブログに比べ、文章構成も素晴らしく読んでいて全く飽きが来ないブログで本当に素晴らしいなと思いました。

これからも回覧させていただきます((o`・ω・´o))

No title

わかる!わかります!
奥様のテンションの下がりよう(笑)

そんな難しいゲームはしまいこんで、、、
今度はジェンガ?を買ったらいかがですか?
家族4人で遊べますよ。

あ、負けてイラっとすると「ガシャーン!!」って
ぶち壊される危険大ですけどね・・・。

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No title

こんばんは。

奥様が「やってられるかあ」とテーブルをひっくり返さなくて良かったですね。

面白そうなゲームですね。

我が家では、戦略ゲームは妻の方が得意なので、もしこのゲームで夫婦対戦したら、その場しのぎの戦術をとる私はきっと圧倒され、滅ぼされるのだろうなあ。

よし、買うのはやめよう。

No title

お久しぶりです

いいですね~
こういう遊びに付き合ってくれる優しい奥さん、、羨ましい♪

簡単なカードゲームすら元カノに断られた奴でした><

コメントありがとうございます

たつベイさん
こんにちわ。ありがとうございます。
そんなに褒めて頂いても、お金くらいしか出せませんよ(いえ、何も出せません。。。)
また読んでいただけると嬉しいです((o`3 ω 3´o))

ときこさん
ジェンガ面白いですよね。
私が小さい頃は似たようなやつでよく遊んでいました。
ピサの斜塔に、色のついた人形を順番に倒れないように乗せていくやつでした。

さん
突然消えていたので私もびっくりしました。
また元気に戻ってきてくださいね
お待ちしています!

愚夫愚父さん
>>よし、買うのはやめよう。

私も最近知ったのですが、このゲーム、インターネットでも出来る所があるみたいなので、
そこでやってみると面白いかもしれないですよ!

雅さん
お久しぶりです
うちの嫁も機嫌が悪いと付き合ってくれませんよ^^;
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