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イチゴガリ

hitabon  長男    次男 
2011.02.14   [日記]



 今回の日記は、イチゴ狩りへ先日家族で出かけた時の話を書こうと思う。3歳になったばかりの長男が笑顔でイチゴを摘む様子や、妻の背中に背負われた0歳の次男にイチゴを私が食べさせてあげた話など、そんな明るい話を書こうと思っていた。
 そう…思っていたはずだった。
 出来上がった日記を読み返してみると妙におかしい。伝えたい想いが33.3333…%も伝わらない。それどころか、文章全体に漂う雰囲気が何故かおどろおどろしいのだ。例えて言うならば、肝試しに行ったら、この世で一番怖いものは自分の心に潜む闇だ、と言う事を再認識してしまうくらい奇妙な感じなのだ。ブログに載せるのを一瞬ためらったが、書き上げてしまったものは仕方ない。先ほどトイレのドアに小指をぶつけてしまい涙目の私ではあるが、今回は勇気を持って公開したいと思う。

その問題の日記がこれだ!ワン・ツー・スリー!



おいしい、おいしいイチゴだよ。
甘くて、酸っぱい、おいしいイチゴ。
イチゴ。イチゴ。みんなイチゴはいらんかね。

イチゴ狩り
それは古来より狩る者=人間が、狩られる者=イチゴからその果実を搾取する行い。

何も知らずにぬくぬくと温室で育ったイチゴ達は、なすすべもなく人間達の手によって狩られていく。
そら来た、イチゴは小指の爪くらいの葉っぱの先にその身を隠す。
ここに美味しいイチゴはいませんよ。

イチゴ達は、それでも狩る者たちから逃れようと必死に画策する
そら来た、イチゴは体を白く変える。
私は美味しいイチゴではありませんよ。

それでも人は止まらない。
よいこら草の根かき分けイチゴを探す。
イチゴや。イチゴ。お前はどこにいるのかな。

それでも人は止まらない。
びちゃびちゃ赤い果実でその手を汚しイチゴを探す。
イチゴや。イチゴ。お前はどこにいるのかな。

イチゴ狩り。
圧倒的に狩る者が優位と思われていたイチゴ狩り。
だが虐げられたイチゴ達は時に思いもよらぬ牙を剥く。

イチゴ狩り。
大人一人1500円。この高額な負担は狩る者の肩に重く圧し掛かる。
イチゴや。イチゴ。この紙きれをやるから、私に食われておくれ。

だがイチゴ達の本当の牙は思いもよらぬ所に隠されている。
「今日はイチゴ一杯食べたわ。2パックくらいは食べたかも。だいぶ元を取ったわ」
たっぷん、たっぷん、腹揺らし、人間達はイチゴの住処を後にする。

イチゴ狩りに併設されたパック売りのイチゴ。
おいしい、おいしいイチゴだよ。
お帰りにこの子達を連れて行くのはどうかね?

1パック500円
搾取する立場であった我々は、実のところ彼女達によって搾取されていたのだ。
ほおらみんな、私達をたんと召し上がれ。甘くて美味しいイチゴだよ。

おいしい、おいしいイチゴだよ。
甘くて、酸っぱい、おいしいイチゴ。
イチゴ。イチゴ。酸いも甘いも存分に召し上がれ。



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コメント

No title

はじめまして。こんばんは。

まるで「エヴァンゲリオン」のような「次回予告」。

本編も楽しみにさせていただきます。。。

コメントありがとうございます

愚夫愚父さん
はじめまして!
>>本編も楽しみにさせていただきます。。。
読んでがっかりさせてしまったらすいません(笑

No title

「こわおもろい」というのはこういうことを言うんでしょうねw

今度イチゴを食べる機会があったら猟奇的に食べてみようと思います。

コメントありがとうございます

久那さん
>>今度イチゴを食べる機会があったら猟奇的に食べてみようと思います。
でもイチゴってほんと偉いですよね。私達に食べられるために、あんなに美味しく生まれてくるなんて……
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