スポンサーサイト

--.--.--   [スポンサー広告]

究極の神経衰弱『6枚限定神経衰弱』を知っていますか?

hitabon  長男 
2012.03.08   [日記]



 今回は、私と長男との間の、熱い闘いについて記さなくてはならない。
 毎晩20:00を過ぎると、薄汚れた我が家のアパートの片隅で、それは催される。意地、プライド、名声、それら全てを、僅か数ミリのカードに託し、親子でぶつかり合う、記憶力の格闘技。

それは
神経衰弱。

 我が家の神経衰弱は、通常のそれとは大きく異なる。
我が家の神経衰弱は、

「6枚限定神経衰弱」(ざわ…ざわ…)

 使用するカードは、たった6枚。同一数字のペア2枚を、3組用意する。3組同士の数字は異なっていなければならない。要は、3組のみで神経衰弱を執り行う。ご推察の通り、勝負は一瞬で決する。通常の神経衰弱は、使用カードが多すぎるために、勝負時間か掛かりすぎる。そのために考え出されたのが、この「6枚限定神経衰弱」なのだ。ただ、6枚がゆえに勝負は非常に濃密かつ熾烈なものとなる。ほんの些細な判断ミスが、即刻負けに繋がる。何重もの策略を張り巡らせ、敢えて泥にまみれ、罵倒され、そしてようやく、もぎれ取れるのが、勝利。

今回は、このおぞましき勝負の世界を、皆さんにもご覧頂こう。

※注:以下は神経衰弱をしています

私「ふははははは。このどこぞの馬の骨が、また私に勝負を挑もうというのか」
長男「ぼくは負けない!必ずお前を倒し、真のデュエリストになるんだ」
私「デュエリストだと!?これは笑わせてくれる。お前ごときがデュエリストを語るとは、百年早いわ。面白い、受けて立ってやろう」
長男「いくぞ!!」
私・長男「デュエル(決闘)!!!」

※注:これは神経衰弱をしています

長男「先行は僕のターンだ!カードオープン!僕のカードは、『亡国の王(キングK)』。続いて、もう一枚カードをオープンする。みんな、僕に力を貸してくれ!!」
私「こざかしいわ。所詮は屑どもの集まりにすぎんお前らに、何が出来る!!」
長男「みんなの想いに応えろ!!カードオープン!!…カ、カードは…『隣のアパートの勉三(3)』。駄目か…ぼくはカードを2枚、場に伏せてターンエンドだ」

※注:これは神経衰弱をしています

私「くっくっくっくっく。お前は決定的なミスを犯した」
長男「なんだと!?一体何の事だ!?」
私「…分からないか?それは、俺を1ターンで殺せなかったことだ。いいだろう、見せてやろう。絶対王者の実力を」
長男「ぐ」
私「俺のターン。カードオープン!『亡国の王(キングK)』くくく。続けてカードオープン。『亡国の王(キングK)』」
長男「なん…だと…」
私「『亡国の王』でプレイヤーへダイレクトアタック。『マジックキングダムパスポート』!!」
長男「ぐあああああ千葉県んんんんん」

※注:これは神経衰弱をしています

私「ふん、どうした。まだ終わっていないぞ。引き続き俺のターン!!カードオープン『反逆の二郎(2)』。ふふふ、さて俺が次に開くカードは…」
長男「引けるはずがない…そんなにうまく、引けるはずがないんだ…」
私「これだ!カードオープン!ははははは、天も俺に味方しているようだ!!!引いたカードは『反逆の二郎(2)』。『反逆の二郎』でプレイヤーへダイレクトアタック。『アブラニンニクマシマシカラカラメチョモランマ』!!!」
長男「うあぁぁぁぁぁぁギルティィィィィィィ」

※注:これは神経衰弱をしています

私「さあ息の根を止めてやろう!トラップカードオープン『隣のアパートの勉三(3)』が2枚!!」
長男「そ、そんな…馬鹿な…」
私「玉砕!粉砕!大喝采!死ぬがよい!『隣のアパートの勉三(3)』でプレイヤーへダイレクトアタック。『エターナルフォースステューデント!』」
長男「がぁぁぁぁぁぁコロ助なりぃぃぃぃぃぃ」

※注:これは神経衰弱をしていました

以上のようなデュエルが毎晩のように行われる。
上述したように、常に私が圧勝する。我が子に手心は一切加えない。崖の上から容赦なく付き落とし、ヌンチャクにして車も破壊する。

しかし息子もある点において、負けてはいない。
私に対抗するために、様々な戦法を生み出してきた。ここにその戦法、全てを公開しよう。

■技名:1ターンキル
■難易度:★☆☆☆☆
■技の概要:
麻雀で言うところの積み込みに近い技。術者は、勝負を行う直前、対戦相手に目を10秒閉じるように命じる。相手が目を瞑っている間に、カード6枚を場に整列させ、どこに何のカードがあるか記憶しておく。対戦相手が目を開けたら、そのまま勝負を開始する。これにより術者のターンで、確実に相手を殺せる。また万が一の可能性も考えれば、術者は先行を取り、そのまま殺すことが望ましい。

■技名:ティアーズアタック
■難易度:★★☆☆☆
■技の概要:
泣く。とにかく泣く。自分に不利な状況を相手が作り出そうとした時、術者は泣くことによって周りの人間をも味方につけ、対戦相手の行動を封じる。初めてこの技が使用したのは、1970年の世界大会における女性デュエリスト。この技を用いて、圧倒的な強さを誇ったが、僕だったら君にそんな悲しい涙は流させないさ…

■技名:ゴーストカウント
■難易度:★★★☆☆
■技の概要:
勝負の判定時に、ゲームに使っていないカードを詰め込む技。我が家の神経衰弱では、全てのカードを取り終えたのち、勝敗が明らかだったとしても、お互いに一枚ずつ取得カードをカウントをしながら場に公開していく。そして当然、カウントの大きい競技者が勝者になるのだが、この術を使用する場合、勝負に使用されなかった48枚のカードの内から、ある程度の枚数のカードを自分の手札へ、カウント直前に入れ込み、自分の取得カードとして水増しさせる。勝負判定時のカウントが、33,34,35等と、明らかに6枚を超えてカウントされている場合は、この技が使われている可能性が極めて高い。

■技名:トリックカウント
■難易度:★★★★☆
■技の概要:
勝負の判定時に、場にカードを一度出し、カウントしたカードをそのまま手元に戻し、何度もカウントする技。マジシャン等も使用する非常に高度な技である。前述のゴーストカウンターは、ある程度まとまった枚数のカードを手札に入れ込むため、取得枚数の多さで発覚しやすい欠点があった一方、トリックカウントの場合、相手より数枚多い程度で勝つようにカウントを制御することで、技の発覚をそれなりに防げる。またこの技は、自分の損失を隠す手口から、某内視鏡で有名な会社のデュエリスト発祥の技と噂されているが、真相は定かではなく、再建に向けて頑張ってほしい。

■技名:覇王色の覇気
■難易度:★★★★☆
■技の概要:
相手を威圧する技。ティアーズアタックの別系統の技と言ってよい。自分にとって不利な行動をする相手に対して、「どん!!」と一声上げる事で行動不能に陥らせる。相手がこの技に文句を言ってきた場合、言葉巧みに反論してはいけない。あまりに文字が多いと、最近文字ばかりだと苦情をいう読者もいるので、とにかく「どん!!」とだけ言っておけばよい。私はハンコックのフィギュアが欲しい。

■技名:卍解「春の夜の幻」
■難易度:★★★★★
■技の概要:
催眠効果により、概念を覆す大技。勝負が終わり、対戦相手の方がカウントが大きかった場合に、この術を発動する。術者は次の呪文を、白い頭巾を被って、オシャレに唱える。「いつから錯覚していた?いつから、カウントが大きい方が勝ちだと、錯覚していた?」
なおこの技は、白い頭巾を被り発動させる事から、人種差別に関わる問題を彷彿させるとして、国際大会では使用を禁止されているので注意すること。

■技名:0ターンキル
■難易度:★★★★★
■技の概要:
1ターンキルの発展系。勝負開始直前に、術者が相手に対して目を瞑るように要求するまでは、1ターンキルと同様。相手が目を開いた時、術者は自分の手元に抱えている6枚のカードを相手に見せつけ、「はい、もう全部取った」と勝利宣言を行う、荒業中の荒業。この技が使用されると、対戦相手は何も出来ずに死ぬ。「まだ勝負が始まっていなかった」と反論される可能性もあるが、「戦場において、ちょっと目を瞑っていたら殺された、と文句を言う兵士がどこにいる?」と一喝すれば、十分に事足りる。この技は1995年、新潟県のゲームショップにおける小学3年生のデュエリストが初めて使用し、その後瞬く間に世界中に広まった。ただし現在では、デュエリスト内でのあまりの使用頻度の高さと、ゲーム性が損なわれる事から、使用は免許制となっており、専門の教習所で資格取得後に使用する事が義務付けられている。

web拍手 by FC2
コメント

No title

お久しぶりです。
いつもほんと、面白いです~。ほんのちょっとの日常が戦場に変わる。しかも、出てくるキャラがいいです。

楽しみにしてます☆

先頃公開された

「ライアーゲーム」ばりの緊張感でした!!!!!



…あっ、神経衰弱でしたよね?

どこでブログ始めようかとふらついていたらたどり着きました

なんておもしろいやり取りなんでしょう(笑)
声に出して笑いました

ステキなパパさんですね
また遊びにきます
コメントフォーム














管理者にだけ表示を許可する
送信時に拍手も送る(拍手用のウインドウが開きます)

プロフィール

名前 : hitabon

2児(♂5歳、♂3歳)の父親です(プロフィール詳細はこちら)

連絡先はこちら
お知らせ
※当ブログへのリンクは連絡不要です
人気記事ランキング
スポンサードリンク
Amazon

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。